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精油(エッセンシャルオイル)の製造方法

 どのようにして、植物から香り高いオイルを抽出するのか、気になるところではないでしょうか。さっそくどうやって精油(エッセンシャルオイル)が作られるのか見てきましょう。
 主な精油の抽出方法は、水蒸気蒸留法・アンフルラージュ(冷浸法)・圧搾法・アブソリュートの4つ。その中でも、精油の場合、狭義では水蒸気蒸留法で抽出されたものを指します。

●水蒸気蒸留法
 水蒸気蒸留法というのは、水蒸気でハーブなどを蒸して、芳香成分を抽出する方法です。純水とは異なり、植物の沸点は、含まれる成分によって様々です。蒸気圧の高い物を、沸点以下の温度で蒸留するために蒸留するための容器に水蒸気を導入し、植物に熱を加えて抽出します。香り成分のみを分類して蒸留することはできませんが、一気に様々な成分を抽出するのに向いている方法です。欠点としては、得られる精油の量がごくわずかであるという事。仮にバラの精油を1t得るためにどのくらいのバラの花びらが必要かと言うと、約1sほどで、精油がとても貴重なものであることがお分かりいただけると思います。

●アンフルラージュ(冷浸法)
 コストが掛かるため、現在商品この製法で抽出された精油が出回ることはありませんが、主に花びらから精油を抽出する際に使われてきた方法です。水蒸気蒸留法は、熱を加えますから熱に弱い植物から精油を抽出するのには向いていません。そこでヘッド、ラードもしくは植物性のオイルに香りを移して抽出するというのがこの方法です。油を使うので、油脂吸着法とも呼ばれています。トレイに
塗った油の上に花びらなどを並べて、油に香りを移します。整髪料であるポマードは、もともとこの方法で作られた精油の事を指していました。もちろんアンフルラージュで作られた精油は、整髪料だけではなく、香水としても使われていました。

●圧搾法
 文字通り、ハーブなどを圧搾して抽出して精油を取り出す方法です。ちょっと乱暴な方法にも思えますが、アロマとして人気の柑橘系の香りは主にこの方法が使われます。オレンジやレモンなど、皮をつぶして精油を取り出します。

●アブソリュート
 アルコール抽出して精油を取り出す方法ですが、この方法で作られた精油はエッセンシャルオイルではなく、特にアブソリュートと呼ばれます。熱に弱い植物から香りを抽出するための方法で、香りの高い精油を作る事ができます。具体的な方法は、アルコールなどに花びらを浸して匂いを抽出した後、アルコール分を低温で揮発させるというものです。揮発させるとはいえアルコール、つまりは有機溶剤を用いて作りますから、アルコール成分が残っていることもあり、直接肌に塗る場合には注意が必要です。

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